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March 12, 2005

ハズレる?インフルエンザ予防接種の謎

昨年の秋、「今冬はインフルエンザが大流行する!」と、マスコミが
大騒ぎしていたものだから、
年末、「今年は子供たちだけでも予防注射しておくか・・・」と重い腰を上げて
子供2人に注射を受けさせました。

注射1回3000円。
子供はしっかり免疫をつけるために2回打つので6000円。
お子さま2人前で、しめて12000円なり~・・・

子供たちに寝込まれて私の仕事が滞ったら、そっちのほうが経済的損失が
大きいわ~、と思って、
涙をのんで大出費いたしました。

なのに~!

娘が見事、B型インフルエンザにかかりました。

年末には接種を完了していたので、免疫がついていなかったとは思えない・・・
ということは、インフルエンザのワクチンがきかなかったの!?

+++

ご存じのように、インフルエンザの予防ワクチンというのは、
次の冬に流行するウイルスの種類(『株』または『系統』といいます。
今話題の株式ではありません^ ^;;)を、前もって予測してつくります。

さて、ではこの『流行するウイルスの種類』、いったい誰がいつどのように予測しているのか??
くやしいので、さっそく調べてみました。

日本国内の流行予測は、厚生労働省健康局の依頼を受けて
国立感染症研究所というところが調査・検討し、
その報告をもとに最終的には厚生労働省が決定しています。

では、いつ決めるのか?

ずばりいうと、ある年度の流行予測は、その前年度の2~3月に決めるのだそうです。
つまり、今冬の流行予測は去年の2~3月に決定したもの、というわけです。

ちょっぴり詳しく説明しますと・・・

まず、前年度の11~12月までに、次年度に流行しそうな株候補をいくつかしぼります。
その根拠となるのは、日本各地の流行状況、各地の住民の抗体保有率、
ウイルス株の抗原性や遺伝子解析の結果、など。

次に、その株候補でワクチンを製造するときの「製造のしやすさ」を検討。

1月に国内の「インフルエンザ専門家」が検討委員会を開催。
その年度の前の年度の流行、
その年度の流行の最新情報などを慎重に考慮し、ここで流行予測をたてます。

最後に、2月中旬にWHOから発表されるワクチン推奨株とその選考過程、
さらには諸外国の情報を考慮して、
2~3月に国立感染症研究所が次シーズンのワクチン株を選定。

その報告を受けて、厚労省が5~6月ごろに公表するのだそうです。

それにしたがって、ワクチン製造会社がワクチンを製造し、
10月ごろから予防接種が開始となるわけです。

詳細はインフルエンザのワクチン株の選定経過をご参照ください。

+++

では、日本中の専門家が集まって、約半年もの時間をかけて、何を検討しているのでしょう?

インフルエンザウイルスには、大きく分けてA型、B型、C型があります。
このうち人間で流行するのはA型B型
さらに、A型は表面の構造によっていくつかの種類(亜型)に分かれます。
現在、人間の間で流行しているのはA型香港型(H3N2)ソ連型(H1N1)
この2種類にB型を加えた3種類が、現在、流行の候補として考えられるものです。

さらに、同じ型のウイルスも、毎年マイナーチェンジして、
たとえば、おなじA香港型ウイルスでも『シドニー株類似ウイルス』とか『パナマ株類似ウイルス』などといった
種類(株、系統)に分かれます(Aソ連型、B型も同じように株に分かれます)。
ウイルスがマイナーチェンジするので、同じA香港型にかかっても、前の年に体内にできた抗体が
翌年には役に立たない、ということが起こりうるわけです。
だから、「インフルエンザの予防接種は毎年受けなければならない」わけです。

国立感染研究所が時間をかけて検討しているのは、この
「それぞれの型のインフルエンザの、どの株(系統)が流行するか」。

で、ここ数年間の流行したウイルスの種類を考慮して決定された今シーズンのワクチン株が

A型株
  A/ニューカレドニア/20/99(H1N1(ソ連型))
  A/ワイオミング/3/2003(H3N2(香港型))
B型株
  B/上海/ 361/2002(ビクトリア系統。山形系統にも対応)

でした。

(詳しくは、インフルエンザのワクチン株の選定経過、またはインフルエンザQ&A 15 を参照してください)


ここ数年流行した、ほぼすべての種類が入っている・・・はずです。

+++

でも・・・じゃあどうして娘はB型インフルエンザにばっちりかかちゃったんでしょう~~ToT

考えられる理由の1つが、

B型の予想がはずれた。

これは、今シーズンの流行の分析結果を待てば、どうだったのかがわかるでしょう。


もう1つが、

予防接種の予防効果は100%ではない、という事実。

ある研究では、予防率は0~15歳では1回接種で68%、2回接種しても85%、
16~64歳では1回接種で55%、2回接種でも82%なのだそうな。

つまり、娘は残りの15%に入っちゃったのかも~・・・。

ちなみに、24時間べったりくっついて1週間、インフルエンザ娘の面倒を見たワタクシ、
予防接種してないけど感染しませんでした。
予防接種した息子も感染せず。

人体の不思議です。

それにしても、6000円もかけてハズレは、きついなぁ~。


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ではこれからも頑張って下さい☆

Posted by: 人気BLOGランキング | March 15, 2005 at 09:13 PM

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